2022年12月の韓国旅行で、前から気になっていたDMZツアーに参加してきました。
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DMZツアーとは
DMZツアーとは韓国の観光ツアー会社が企画している韓国と北朝鮮の間にある非武装中立地帯(DMZ)をめぐるツアーです。 主に以下のようなスポットを訪れました。
- 臨津閣(イムジンガク)公園
- 第3トンネル※
- 都羅展望台(トラチョンマンデ)※
※はツアーに参加しなければ訪れることができない民間人統制区域内(一般人は立入禁止のエリア)にあるスポットです。
なお、このツアーでは南北の軍事境界線の真上である板門店には訪問しませんでした。
臨津閣公園
早朝6時ごろにソウル市内のホテルに集合し、バスで1時間ほどかけて臨津閣公園に移動しました。
臨津閣公園は南北の軍事境界線から約7kmの場所にある、南北統一を願って作られた公園です。民間人統制区域の外であるため、ツアーに参加しない場合でも自力で行くことができる場所です。
この公園でが民間人統制区域内をめぐるツアーの発着点になっており、違うバスに乗り換えます。それまでの待ち時間(数時間)は臨津閣公園内を観光します。
臨津閣公園には多くの観光スポットや食事やお茶ができるところがあり、退屈せず過ごすことができました。
臨津閣は、朝鮮戦争の前は南北を縦断する京義線の駅でもあったそうです。そのため、今でもこのような駅名板が残されています。右側にはソウル、左側には開城(ケソン、今は北朝鮮側)が書かれています。
こちらが朝鮮戦争時に被弾した蒸気機関車。
車体の至るところに弾痕があるだけでなく、車輪のような太い鉄で作られた部分も破壊されていて、戦争の悲惨さを感じます。
近くには別の列車の展示があります。
「LET THE IRON HORSE RUN AGAIN(この鉄の馬を再び走らせたい)」と書かれており、南北が統一したあとに、この列車をもう一度走らせたいという願いがかけられているのだと思います。
こちらは平和の鐘。南北の統一と平和を願うメッセージが書かれています。
望拝壇。南北の分断により離散し、北朝鮮にいる家族・親族のために祈る場所だそうです。
第3トンネル
臨津閣公園から、バスに乗り、第3トンネルにやってきました。
第3トンネルは北朝鮮が韓国に攻め入るために掘ったものと考えられているトンネルで、3つ目に発見されたものであるため「第3」トンネルと呼ばれているそうです。
この第3トンネルは実際に入ることができ、軍事境界線の170m手前まで近づくことができます(手荷物は預ける必要があり、内部のカメラ撮影もNGです)。
軍事境界線に近いので、Google Mapでみると北朝鮮側にいるようにも見えてしまいます。
この第3トンネルの付近には、有名なDMZのモニュメントや、南北統一を願うモニュメントがあります。
この球体の内側は、片方は北朝鮮側が盛り上がっており、もう片方は韓国側が盛り上がっていて、両者がピッタリハマるような作りになっています。そのような球体を両側からそれぞれの国民が押していることで、南北統合しようというメッセージが伝わってきます。
都羅展望台
都羅展望台は、軍事境界線の向こうにある北朝鮮を眺めることができる展望台です。
この奥に北朝鮮があります。
双眼鏡(無料)を使い、軍事境界線の北側にある北朝鮮旗を見ることができました。中には北朝鮮の兵士を見つけた人もいたようです。
北朝鮮と韓国の時差
都羅展望台に北朝鮮と韓国の時差に関する展示がありました。
北朝鮮と韓国には30分の時差があったそうです。2018年に北朝鮮側の時刻を韓国側の時刻に合わせることで時差を解消したそうです。
今回、北朝鮮と韓国に時差があったことを初めて知りました。やはり旅行を通して新しい知識を得ることは楽しいものです。
まとめ
今回参加したDMZツアーでは、日本ではまず見学・体験できないものばかりで想像以上に心に残るものでした。早朝から始まったこの旅は、ただの観光ツアーではなく、南北朝鮮の歴史と現状について学び、考える機会となりました。
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