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社会人6年目がお送りする旅行体験記

フランスにある航空博物館「アエロスコピア博物館」に行ってきた

ヨーロッパ周遊旅行で、フランスのトゥールーズにある航空博物館「アエロスコピア博物館(Musée Aeroscopia)」に行ってきました。

アエロスコピア博物館

フランスのトゥールーズという都市は、航空機メーカーであるエアバスの本社があるなど、航空機産業が有名な都市です。 トゥールーズでは、前回の記事紹介したエアバス社の工場見学ツアーも開催されており、多くの航空機ファンには知られている都市だと思います。

A350最終組立工場を見学:トゥールーズのエアバスツアー LET'S VISIT AIRBUS 体験記 - wakamaga

そのような航空都市であるトゥールーズにあるアエロスコピア博物館は航空機ファンの中では有名な博物館であり、伝説の超音速旅客機コンコルドをはじめとする30機以上の航空機が展示されています。

航空機展示

この博物館に展示されている航空機の多くは実際に機内に入って見学することも可能です。この博物館のメイン展示であるだろう3機体をご紹介したいと思います。

Super Guppy(スーパーグッピー)

こちらは航空機の部品輸送に使われていた航空機Super Guppyです。航空機の最終組立を行う際、世界各地の工場で製造された部品を最終組立工場まで運ぶ必要がありますが、その際の運搬に使われていたそうです。

部品といっても飛行機の場合は、主翼や胴体、エンジンなど非常に大きいため、それらを運ぶ専用の飛行機が必要になったのだと思います。この機体の先頭はガバっと開くようになっており、大きな部品も積み込めるようになっているようです。

ちなみに現在エアバス社では「ベルーガ」、アメリカのボーイング社では「ドリームリフター」という部品輸送機が使われています。

A300B

続いてA300Bと呼ばれる旅客機です。このA300Bはエアバスが始めて製造した航空機であるとともに、世界初の双発ワイドボディ機です。双発とは2つのエンジンを有していることを意味し、ワイドボディとは機内に2つの通路があることを意味します。ワイドボディ機た搭乗したことで一度により多くの乗客を運ぶことができるようになりました。ちなみに、通路が1つのみの機体はナローボディ機とよばれます。

中に入ると壁や床の一部がガラス張りになっており、通常は機内設備で隠れている旅客機の内部を見ることができます。

銀色のシートは断熱材でしょうか。そのシートも外されている写真左側の部分では、おそらく胴体の最も外側である金属のフレームが見えています。

コックピットも見学できます。

コンコルド

この博物館の目玉は伝説の超音速旅客機「コンコルド」でしょう。

コンコルドはフランスとイギリスが共同開発した超音速旅客機(つまり音より速い速度で飛行する旅客機)で、飛行機ファンの間では有名です。最近では国語の教科書に「コンコルドの誤り」という作品が載っており、それを聞かっけにコンコルドを知った方もいるかもしれません。

開発段階では世界中のエアラインから注文があり、日本のJALも注文していたそうです。しかし、騒音問題や燃料費の問題でエアラインのビジネスとして成り立たせることが難しいことが明らかとなり、次第に多くの注文がキャンセルされてしまい、最終的に16機が製造されたあと製造が中止されてしまいました。エールフランスとブリティッシュエアウェイズにおいては定期便にこのコンコルドが使われていましたが、2000年には墜落事故も発生し、2003年に運用が停止されました。

長々と書いてしまいましたが、このような有名なエピソードを持つ伝説の飛行機をじっくり見学できることも、この博物館に来る大きな理由になると思います。

もちろん、コンコルドの内部を見学することができます。

内部を見学していてまず気づいたことが窓の小ささです。通常の旅客機と比べて小さいです。強度を保つために必要だったのでしょうか。

シートは片側2列の合計4列です。

コンコルドの特徴の一つである主翼です。白くて広いこの主翼はイカに見えてしまいます。

ちなみに、野外エリアにはエールフランス仕様のコンコルドが展示されています。これは実際にエールフランスで2003年に退役するまで商用旅客機として使われていた機体であるそうです。

垂直尾翼もかっこいいです。

おみやげコーナー

この博物館に来た航空機ファンはお土産を買わざるをえなであろうおみやげコーナーがあります。今回は長旅なのであまり大きなものは変えないですが、記念になにか買って帰ろうと思います。

エールフランス仕様のコンコルドの模型もあります。約3万円です。

色々迷った結果、コンコルドが描かれたマグカップを購入しました。自宅で使っています。

ヨーロッパ周遊記のつづきはこちら↓

【AF7519搭乗記】初めてのエールフランスでトゥールーズからパリへ - wakamaga